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AI朝刊
THE AI MORNING NEWS
第304号
朝刊
2026年(令和8年)10月31日
土曜日
2026年(令和8年)10月31日土曜日 朝刊 本日の掲載 102本 見出しは出典リンク
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Claude「Ultra」、5時間制限を撤廃

Maxプランを改称 価格は据え置き
Max 5x→「Max」(月100ドル)、Max 20x→「Ultra」(月200ドル)
認証済みUltraアカウントから順次、5時間の利用枠を撤廃

AnthropicはClaudeの有料プランを改称した。Max 5xは「Max」、Max 20xは「Ultra」となり、価格はそれぞれ月100ドル、200ドルのまま。既存の契約者は手続き不要としている。

あわせて、認証済みのUltraアカウントについて5時間ごとの利用上限を撤廃した。既存アカウントの大半から即日適用される。

TestingCatalogの整理では、Ultraは5時間枠がなくなり、週ごとの利用枠で管理される形になる。OpenAIのTibo氏は「28日分のリセットを発表したほうがいい」と返し、両社の利用枠競争がさらに熱を帯びている。

$200
Claude Ultraの月額(据え置き) 5時間制限なし

AI各社の動き

OpenAI/Anthropic ほか

OpenAI「Private Intelligence」

企業向けにデータ保持ゼロ、安全な環境での推論、入出力の顧客所有などを提供。大口顧客と共同で設計。

OpenAI、Daybreak Blueのセッションを学習へ

11/29から、個人アカウントでのDaybreak Blue利用をサイバー悪用対策の学習に使うと通知。オプトアウトは効かず、研究者から反発。

Google、世界モデル「Genie 4」

音も含むインタラクティブな仮想世界をリアルタイムに生成・操作。信頼できるテスター向けに研究プレビュー、AI Ultraでも近日提供。

Project Suncatcher、宇宙のTPUが応答

10月に打ち上げた試作衛星のTPUにプロンプトを送り、俳句が地上に返ってきた。2027年に2基で分散計算を試す。

Cursor拡張マーケットに改ざん版Claude Code

Anthropic製ではない悪意ある版が配信され、影響は最大5,000ユーザー。SSHキーの設置を試みたと報告されている。

OpenAI、研究者向け「Prism」を終了

2027年1月1日に終了し、エクスポートしないデータは削除される。

大型調達:Serval、Wabi、Fluidstack

Servalは評価額30億ドルで1.5億ドル(Sequoia主導)。Wabiは12.5億ドルで5,500万ドル。Fluidstackは評価額400億ドルでの調達を打診中と報道(共同創業者は数字を否定)。

社会・ビジネス

「→意味」欄は要点の解説

Goldman Sachs:今後10年で米労働者の約9%がAIで配置転換

約1,500万人に相当し、生産性は15%上がると試算。非製造業ではAI利用が多いほど雇用の伸びが鈍く、失職者の再就職は2025年以降1カ月長くなった。

→意味大量解雇より、静かな職の入れ替わりとして進む。

AIバブル論、政治の争点に

米下院民主党はAI企業の救済に反対する決議案を提出。サンダース上院議員も「AIの賭けに税金は使わせない」と表明した。

→意味AIインフラの借金が、政治のリスクとして扱われ始めた。

企業導入の現実:使う企業は増えたが、成果は一部

McKinseyの調査で利益の増加を実感する企業は37%、高い成果を上げる企業は6%。英政府調査ではAI利用企業が16%から32%へ倍増したが、64%は営業コストが変わらない。日経はアクセンチュアの「AI予算、企業の3割で枯渇」を報じた。

→意味「入れた」だけでは差がつかず、仕事のやり方を変えた企業との差が開く。
🇯🇵日本

政府AI「源内」で週約110分短縮、国会答弁の下書きも

デジタル庁の調査(回答6,439人)では満足度71.7%、54.4%が週1時間以上の短縮を実感。約18万人向けに国会答弁の作成を支援するAIの試験版も始めた。一方、freeeの調査では中小企業のAI利用者の23.7%が、削減した分と同じくらいの確認・修正の手間を感じている。

→意味時間は浮くが、確認の手間が新しい負担になっている。
🇵🇭フィリピン

音声AIでコールセンターの1件あたりコストが8〜9割減

人の対応は1件7〜12ドル、音声AIは0.40〜1.30ドルとの試算。AIが8〜9割を処理して人が残りを受け持つ形が広がる。DICTはICT AcademyでAIスキル研修を拡充している。

→意味人数で稼ぐBPOのやり方が通じなくなりつつある。

医療:GPT-4oをめぐる訴訟とAIの論文チェック

てんかん薬の減薬計画をGPT-4oに頼った31歳の技術者が亡くなり、両親がOpenAIを提訴。モデルの破棄も求めている。一方、治験報告に仕込んだ誤りをLLMは53〜96%見抜き、人間は27%だったという研究も。

→意味AIが得意な「確認役」と、任せてはいけない判断の線引きが問われる。

創作と権利:Spotify、AIリミックスを2027年に

Premium会員が対象曲をAIでリミックスでき、追加料金は月4〜5ドル、印税は原曲のアーティストへ。UMGなどと合意済み。米教育省がファンアートを無断でAI加工した件では、作者が抗議した。

→意味AIによる二次創作を、許可と分配の仕組みに乗せる動き。
🇯🇵日本

生成AI「プリンシプル・コード」届け出初日は5社

Googleなど5社が届け出た。Googleは学習データの個別の照会には応じないと説明している。法務省の指針は、人の「声」もパブリシティ権の保護対象になると明記した。

→意味日本のルールづくりは自主的な届け出で進むが、透明性の度合いは企業によって異なる。

職場:AIを使わない「宗教的配慮」が初めて認められる

ケンタッキー大学の研究事務職員が、人間主義の信条を理由にAIを使わない配慮を求め、大学が認めた。AIで人を減らした企業が、顧客対応などで再び人を雇う例も報じられている。

→意味「使わない自由」と「人の判断」の価値が見直されている。

AIを使った攻撃、7カ国の金融機関を襲う

韓国で6.8万人分の情報流出、イタリアの銀行で偽のAI音声により9,500万ユーロが流出。日本でも数十件の侵入があり、日本はOpenAIやAnthropicの高性能AIを防御に使うことを模索している。

→意味少人数の攻撃グループが、AIで攻撃を自動化し拡大している。

AIがSaez-Zucmanの格差研究に2,035件の問題を指摘

138本の論文を監査し、147件は主要な数値が変わる重大な誤りとした。Zucman氏は「AIのグロテスクな使い方」と反論している。

→意味AIによる大規模な検証が、経済論争の新しい武器になる。

短信・細かいニュース

2026-10-31 現在 各項目は出典へのリンク